SG コラム&レポート倶楽部


2013年9月9日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.8

日本IBM 常務執行役員 グローバル・ビジネスサービス事業 インダストリアル・サービス事業担当 鴨井 達哉氏による講演です。

以前から感じていたことですが。日本IBM社はこのIT Japanのエグゼクティブメンバーの多くを輩出している企業であります。
それは日本IBM社がまさにITの先駆者であることを物語っているのだと。。。
そして日本IBMの動向はこれからも、この業界のトレンドを引っ張っていくのでしょうか。

そしてこのタイトルです。「顧客から個客へ-ITは、その流れをどう支えるか」

先ずは、ビッグデータ時代はまだ始まったばかりだということで、2015年までには、現在の3倍以上のデータ蓄積されるという
表の紹介から講演が始まりました。

「学習するシステムが登場し、ビッグデータから予測・発見が可能に」と述べ、新しいユーザがテクノロジーを活用して行くと、
そしてCognitive(知覚、認識)する、一つのモデルができつつあると鴨井氏は言っています。

「Watson」というアプリケーションは、人間とクイズの応答ができ、推論が可能なのだといいます。
ちなみに2011年2月クイズ番組 "Jeopardy" で Ken Jennings さんと Brad Rutter さんに、このWatsonは勝ったということです。
人口知能がクイズ番組で勝つと言うことは、チェスや将棋とは異なり自然言語で問われた質問を理解し、かつ文脈を含めての
質問の趣旨までも理解し、大量の情報の中から適切な答えを選択し回答するという途方もないことなのです。
また、医療データをインプットすることで総合診療のような分野でも活用が可能となって行くそうです。

ビッグデータの特性は4つのVで表されると言っています。

 ・Volume(大容量)
 ・Velocity(発生する速度)
 ・Variety(様々な形式)
 ・Veracity(正確性)

そして、これらの特性を正しく扱うことが必要になるのだと。

ビッグデータ活用における最大の投資分野は、顧客理解つまり顧客に関する洞察である、
と世界や日本のCEOも考えているとのことです。
マーケティング担当者が真剣にこのテクノロジーの活用を考えているそうで、CMOの関心も高まり実際にフロントオフィスへの投資も高くなっていると感じているとのことでした。

これからはセグメンテーション化して顧客を知ること。
そしてマルチチャネルを使って顧客と融合すること。
クラスタリングで動向に対しての情報収集することなどがあげられるとしていました。
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2013年9月2日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.7

日本ユニシス 代表取締役 上席専務執行役員 角 泰志氏による講演です。

副タイトルは、「2020年に向かってマーケティング分野でのICT市場はさらなる拡大へ」です。

今回はタイトルからもおわかりのよに日本ユニシス社がDNP(大日本印刷)との業務提携についての
両社の狙いやさまざまなビジネス等がメインの講演でありました。

この業務提携において、ユーザーからは期待の声が、また株主からは心配の声が
聞こえてきたとのことです。

角氏は、こう語っていました。
同業どうしの業務提携では得てして守りになりがちで
「異業種連携であるからこそ新規事業の創出や拡大が行える」のだと。

そして、DNPと日本ユニシス社の創業からの歩みを説明しました。
もっとも印象的であったのはDNPは創業137年であり
「秀英社」として銀座4丁目に創業してその社名の名付け親が勝海舟だったということでしょう。

また日本ユニシス社は東京証券取引所にUNIVAC120をおさめ
それ以降最新のU-Cloudまでミッションクリティカルに耐えうる
実績があることを自負しているとのことでした。

そんな両社は最先端技術の取り組みをし
消費者やお得意様からのノウハウを蓄積しつつICTの分野での
新規市場の拡大をねらっており、かねてから
パートナーとなる企業をさがしていたとのことでした。

日本ユニシス社では、得意分野である基幹業務システムが飽和状態であり
今後、クラウドを活かすために、DNPのSI力や顧客への販売力に魅力を感じていたということです。
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2013年8月26日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.6

野村総合研究所 取締役専務執行役員 コンサルティング関連管掌 兼 未来創発センター長 谷川史郎氏による講演です。

現状が成熟社会であるならば成熟の先はどうなるのでしょうか?
言葉で言うと爛熟という表現になります。
成熟の先にある社会をどう考えて行くのか、
その為に今の時代を構成する「技術革新」、「長寿社会」、「透明性」の3つの分野で変化があると谷川氏は語りました。

これから2030年ころまでは技術革新の端境期と呼ばれており、大企業が必ずしも優位ではないと言っていました。
現時点で認知されている以下の技術革新が確立するのには、2030年以降になるとの見方があるためだそうです。
 ・海底資源の活用
 ・脳科学
 ・家庭内ロボット
 ・再生医療

また長寿社会となり死亡保険よりも介護保険が重要となり、人生は一回限りだが、2毛作・3毛作のよう多様な生き様を
許容する時代になってきたとも言いました。
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2013年8月19日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.5

NEC執行役員常務 兼 CMO 清水隆明氏による講演です。

今まではよくITという言葉が使われてきたように思います。今回のIT Japan2013では
ICT(Information and Communication Technology)という言葉がそれにとってかわったという印象を受けました。
特にNECは昔からC&C(Computers and Communication)と言っていましたので,
コミュニケーションという想いが強いと思うのですが、今の時代になって特に重要になってきたということなのでしょうか。
そしてNECが考える社会ソリューションとは一体どのようなものなのでしょうか。

今後世界の人口は増え続け2050年には現在の70億人から90億人になるとも言われています。
また都市化が進み人口が密集度が50%から70%まで増え、経済規模は4倍になるとの予測もあります。

それによって以下のような様々なものが増加して行くと清水氏は言います。

 ・エネルギー需要
 ・温室ガス
 ・食糧の需要
 ・水の需要

これらの様々な需要を満たすために新しい社会インフラが必要となるのだと。

NECが考える新しい社会インフラは
「人が生きる、豊に生きる」そのための社会インフラとして以下の社会ソリューション事業を展開するということです。

 ・パブリック
  防災、セキュリティ、電子行政、金融
 ・テレコムキャリア
  情報ネットワーク
 ・エンタープライズ
  流通、物流、交通
 ・スマートエネルギー

ICTによる社会インフラの高度化を行うことで安全、安心、効率、公平を提供をめざすというのです。
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2013年8月13日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.4

NPO法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win) 理事長 内永ゆか子氏による講演です。

まず始めにダイバーシティとインクルージョンという意味をおさらいしてみましょう。
ダイバーシティとは「多様性」という意味です。直訳すると「幅広く性質の異なるものが存在する」ということです。
そしてインクルージョンとは「包括」、「一体化」しているという意味です。
タイトルにあるダイバーシティ&インクルージョンとは
多様な人々が対等に関わりながら一体化している状態を示しているものだということです。

内永氏は変化に対応する力として、また多様性を取り入れるための手段として女性活用について
力をいれて訴えていたように思いました。
確かに現状の日本では、欧米に比べると女性の力を本当に活用しているとは到底思えない状況です。
日本で女性の総理大臣が出てくるのはあと何年先の話になるのでしょうか。

それでは講演内容についてまとめます。

世界は急速にフラット化していて、ITとネットワーキングの発達、経済のグローバル化によって論理的な距離が近くなり
時間、距離、国境、人脈、階層、組織、会社の壁が低くなっています。
このため世界で起きた出来事が自分や自社に影響を及ぼすまでのスピードが速くなっているのです。

激しいビジネスの変化が起きていて、変化に対応する力が今のビジネスに必要であり、
ダーウィンの進化論でも強いからではなく、「変化に対応できたものが生き残っていく」と言われました。
ビジネスにおけるイノベーションの影響に対する対応が早くなっているのだと。

現状ビジネスの業界でNo.2の会社がNo.1になるのは難しいそうです。
そしてNo.1と同じやり方をしていてはNo.2がNo.1になることはできません。
それをやるためには、どうやってブラッシュアップするかではなく、まったく違うビジネスモデルを作る必要があるとのことです。
その為、まったく別のアプローチを考えられる人材が求められています。
それは、同じ価値観をもった人たちより違う価値観を持った人々の集まりの方が良い結果が導き出せるからだそうです。

ここまでが前置きのようでした。
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2013年8月5日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.3

株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役社長 宇陀栄次氏による講演です。

この講演はセールスフォース・ドットコム社の製品を導入したことでユーザと顧客のつながりが
どのように変わっていったかを事例とともに紹介したドキュメント番組のようでした。

まず最初に見せられたスライドは新聞記事の切り抜きでした。
セールスフォース・ドットコム社が中小企業庁から中小企業のビジネスを支援する情報システムを受注したことと、
自由民主党が参議院議員選挙でネットを活用した選挙活動を推進する特別チームを発足したことです。
アメリカで行われた大統領選挙の際、使用されたのがセールスフォース・ドットコム社のクラウドで
自民党が発足させた特別チームもそれにちなんだものなのだそうです。

初めにクラウドコンピューティングはすべてのシステムにとってかわるものではないと言っていました。
「クラウドが特にメリットが見いだせるのは、短期間で導入が可能であるという点ではないか」とも言っていました。
また、中小企業向けクラウドはコンサルタント、弁護士、税理士とのマッチングが良いとのことでした。

ここで「オバマ大統領の選挙本部を支えた Salesforce」というビデオが流れます。
当該ビデオはYoutubeで閲覧可能です。こちらよりご覧ください。
Youtubeへ:http://www.youtube.com/watch?v=ILMN9VEKeIg

この選挙戦への導入に際し、何をやればよいかがまとまらなかったそうですが、
まずは、最低限のところからスタートし見える化をおこなったとのことでした。
「シンプルなところから手をつけ、かつスピード感が重要なのである。」
というのがオバマ陣営のコメントでした
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2013年7月29日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.2

ブライスウォーターハウスクーパース株式会社 代表取締役会長 内田士郎氏による講演です。

失礼ながら初めて聞く会社名でした。
しかしながら、私が無知なだけで売上高が315億米ドル日本円にして約3兆1500億円従業員数180,000人のビックな会社でした。
主な業務内容は監査及びアシュアランス、アドバイザリー・コンサルティング、税務業務サービス等を手掛けているそうです。

それでは、内田氏による講演内容をさらってみましょう。
タイトルは、「新しい価値創造を日本から 持続可能な成長への処方箋」です。

まず内容のについてですが、PWC社(ブライスウォーターハウスクーパース株式会社以下PWC社)の調査レポートをもとに
以下の内容についての数値のグラフ化が行われておりその説明をしてくれました。

 ・グローバル化に伴う世界経済のマクロ的不均衡
 ・逆転する新興諸国の経済規模
 ・中国、米国、インドが牽引する未来の世界経済
 ・SAAAME諸国の台頭
 ・世界のCEO達の声  ?成長への自信
 ・今後の成長への取り組み
 ・具体的な取り組みについて

余談であるが、こちらの会社のサイトを覗いたところ経営、会計、税務に関連する様々なレポートが掲載されていて
グローバルな視点にたった情報を見ることができることに驚きました。

日本の企業がグローバルな展開をしているが経済成長はあまりしていない。
また経済格差は広がり不安定化が進んでいる。
PWC社の調査レポートによると今後1、2年でG7(先進7か国)とE7(新興諸国7か国)のGDPが逆転すると予測されている。
しかも2050年にはE7のGDPはG7の倍の金額になるとも予測されている。
それは中国とインドのGDPが爆発的に伸びるということです。
私としては現状の中国の状態を見ているとにわかに信じがたいのですが
私の感覚よりPWC社のレポートの信憑性の方がはるかに高いことは明白です。

これらのことより世界の経済が先進国から新興諸国にシフトして行くことになるのです。
日本経済の成長のために新興諸国にどのように対処していけるかが問題になります。
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2013年7月23日

ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.1

さる2013年7月3日から7月5日までの3日間、品川プリンスで行われました日経BP社主催の日経BP社セミナー
ITエグゼクティブ・フォーラム「IT Japan 2013」に参加してきました。

3日間の長丁場、メモをとりながら日本のエグゼクティブの貴重な講演を拝聴した内容を
私なりにレポートとしてまとめました。
私の主観や表現なども入りますが、講演内容のポイントもそれなりにまとめたつもりです。

9:30開場予定となっていたので9時過ぎに到着したところ、
品川プリンスアネックスタワー5Fのプリンスホール入口ではすでに行列ができていました。

実際は9:30を過ぎての開場となりましたがすでにロビー内は人が溢れかえっていました。
今年の一日目の基調講演はあの慶應大学教授竹中平蔵氏によるものだからでしょうか。
私は、講演台の中央左2列目に席をとりました。講演台の真ん前です。
折角のエグゼクティブの講演です、ライブ感を存分に味わうためにはせめてこのあたり席が良いと考えました。
残念ながら一番前はうまってしまいましたので。。。

日経BP社 長田社長からの挨拶が始まりました。

IT Japanは2002年から今年は12回目だそうです。私も昨年すべてではありませんがいくつかの講演を受講しました。
今年はすべてに参加予定でスケジューリングしています。

長田社長の挨拶ですが、以下のようなものでした。

1年前に比べて先行きも不透明な昨今、何が必要かを自らが創造する必要があり、
ITを活用して戦略的な対応が求められている。
キーワードとして上がるのが
 ・ビッグデータ
 ・クラウド
 ・3Dプリンター
等である。これらをどのように活用するかケーススタディとして3日間の講演の中での内容が参考になればとのことでした。

私がこの3日間の中で印象に残ったキーワードは上記以外に
 ・成長戦略
 ・ダイバーシティ
 ・ICT
 ・オムニチャネル
 ・融合
といったものでした。各々についてはそれぞれの講演レポートの中で登場してきます。
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2013年7月16日

2013年度新入社員 新人研修発表会 Vol.2

S氏が作ったシステムは、「英単語学習支援システム」です。

データベースを用いて、登録された英単語問題の効率的な管理、また、コース別に試験を実施可能にすることでユーザの学習を支援するシステムです。

このシステムの機能は以下の4つです。
 1.ユーザー登録機能
 2.問題管理機能
 3.ログイン認証機能
 4.コース別試験実施機能

実際システムを動かしてみると。。。

まず、ユーザを登録し、ログインを行います。
システム運営者の場合は、問題管理機能にて、問題の登録ができます。
問題の登録時には、問題と4択の選択肢、そして回答を登録します。
問題の解説を登録欄はありましたが、実際データベースに登録するまでは実装できなかったそうです。

受験者は試験画面にて問題の回答にチェックを入れると、次の画面に回答の確認画面が表示され、
その次に試験結果が表示されます。
(ちなみにS氏の試験結果は10点中3点でした。^^;)

問題はデータベースに登録されたデータから10問ずつランダムに選び、画面に表示させるのですが、
この際に選択された問題が重複されることで悩まされたそうです。
調べた結果、問題を選択するときにdistictを使用することで解決されたとか。

いくらで販売しますかという先輩たちのいたずらのような質問には、
実装が完全にできていないので、値段は付けられないと素直に答えていました。

付け加えたい機能としては、試験結果を分かりやすいようにグラフで表示する機能だそうです。

たしかに、数値ばかり並ぶよりはグラフで表示されたほうが分かりやすいでしょうね。
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2013年7月9日

2013年度新入社員 新人研修発表会 Vol.1

ソフト技研では新入社員(以下、新人)に対して新人教育の一環として社外の研修機関での外部研修を実施します。
そして研修が終わると本社に戻り、先輩社員の前で研修成果発表会を行います。
発表する内容ですが、それまで学んだ内容を元に、作成したシステムをそれぞれが社内でプレゼンテーションするのです。

新人にとっては、自社での初めてのプレゼンテーションであり、それなりに緊張する時間だと思います。
また、先輩社員にとっては、新人の初々しい発想が見られる数少ない場であり、毎年それを楽しみにしているのです。

ソフト技研の今年度の新人はたくましい?4人の男性です。
男性だけ4人入社はソフト技研30年の歴史の中でも初めてとなります。

さてどんなシステムを作成したのでしょうか。
新人発表会のレポート開始です!!

新人のシステム発表の前に、今年の新人の外部研修について簡単に紹介します。

○ 研修期間:
    4月3日?5月31日(約2ヶ月間)
○ カリキュラム:
    1.Javaの基礎
    2.データベースSQL(DB:MySQL)
    3.Javaデータベース連携
    4.HTML
    5.Servlet
    6.JSP
    7.Struts
    8.模擬プロジェクト

新人たちは、このカリキュラムの最後にある模擬プロジェクトで作成したシステムを発表するのです。
発表の形式は「システムについての簡単な説明」→「実際システムを動かして見せる」→「質疑応答」の順で行われました。
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