すぐにわかる物流管理システム Vol.3

第3回 2013年1月22日 すぐにわかる物流管理システム Vol.3


前回は物流管理システムの4つ領域単位と2つの役割さらに、扱う物流量と形状・個数など数に関する内容についてご紹介しました。
今回は物流管理を情報システムの観点から見た業務フローについての説明から始めたいと思います。


※物流管理については以下の二冊の本を読んだ結果、特にこれといったポイントをまとめています。
物流管理システムのご理解にお役立てください。


商品管理・物流管理・「物流」の仕組み―基本と常識

物流情報の業務フローとは?  ?3層構造であらわすと・・・


物の流れを把握することが物流情報システムの基本となります。
この物の流れを把握するには、物流の作業支援、管理支援、顧客サービス向上支援が主な支援業務となり、これを分析することで業務改善や効率化を行うことができます。


以下の図は物流管理システムとしての業務フローを大雑把にあらわした図で、業務分析のための管理システムと在庫管理を中心とした実務システムの業務フロー、経理に連携するデータの流れを表現しています。


物流管理システムとしての業務フローをあらわした図


・作業管理とは、作業時間のデータやピッキングの作業実績から作業予測のデータ等を管理することで、倉庫内の作業改善・効率化につながります。


・配送管理とは、配送計画⇒配送支持⇒運行実績を管理することで、配送業務の効率化による輸送コストの削減、リードタイム短縮による物流品質の向上、顧客満足度の向上につながります。


・運賃管理とは、運賃計算、物流費の計算、請求・支払を管理することで、輸送コストの管理業務の効率化につながります。


そして、これら管理システムのデータを可視化することで物流情報分析を支援しています。


・実務システムでいうところの在庫管理とは、入出庫業務、受発注業務、配送業務をサポートする倉庫物流管理全体をあらわすものです。


全体の作業活動の結果として、請求・支払・棚卸といったデータを経理宛に連携しています。

物流部門との関連とは?  ?直接部門と間接部門との関係性・・・


物流には多くの部署の業務が関連していますので、システム的な改善に取り組む場合、単に物流部門の仕事としてだけにまかせられるものではありません。


以下に物流管理部門と各関連部門とのデータのつながりによる関連図をまとめてみました。


物流管理部門と各関連部門とのデータのつながり関連図


生産部門や仕入れ部門は製品の在庫量や入出庫の作業的なつながりがあり、配送においても生産拠点がどこにあるかによって配送コストのかかわりがあります。また仕入れ部門では適正な在庫量での管理がおこなわれているかなどです。


営業部門においては、出荷や支払の条件を決めたりキャンペーンなどのイベントを行ったりします。


開発部においては、製品に対する梱包資材の開発や提供などを行います。


情報部門はまさに物流情報管理システムに関わるシステム開発等の支援を行います。


財務部門はシステムの再構築や設備の改善など投資の意味合いでの関連となります。


今回は物流情報の業務フローと物流部門の各部門との関連について紹介しました。
次回は物流における在庫管理の整理と物流管理システムの構築手順を紹介したいと思います。