X-over Development Coference2012 レポート Vol.2

【後編】クロスオーバー・デベロップメント・カンファレンス2012


2012年11月7日に日経BPセミナー事業センター主催のクロスオーバー・デベロップメント・カンファレンス2012参加してきました。
私が受講したセミナーについてのレポートを前編、後編の2回に分けてお届けします。


セミナー内容全体の詳細につきましては、日経BP社サイト内のオフィシャルサイトを参照ください。 ??? http://xdev.jp/


今回は後編です。午後の5つの講演のうち残り3つをご紹介します。

アジャイルソフトウェアエンジニアリング?Visual Studio 2012の世界観?


まずは、日本マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリスト 長沢智治氏が行った講演についてのレポートになります。


ところで、「エバンジェリスト」という役職はいったいどういう意味なのでしょうか?


ググってみると、もともとはキリスト教の伝道者の事を意味するそうで、要は布教・啓蒙活動をする人で今回のような催しでは、講演や
デモなどを行う人のようです。講演の専門家ですね。


今回の話のつかみは、ビジネスとテクノロジーの変遷の説明から入って行きました。90年代、2000年代、2010年代といった3世代に
分類していました。


そして3世代目のこれからの10年として、以下の4つ内容を定義しています。


 1.変動するビジネスに対応
   ⇒スピードが重要。
 2.継続的にデリバリー
   ⇒完成された物でなく定期的に有効な機能を提供して行く。
 3.デリバリーの生産性 ⇒ALM中心。
   ALMとは、アプリケーションライフサイクルマネジメントの略でアプリケーションソフトウェアを開発・運用するに当たり、
   そのライフサイクル全体を総合的に管理することでソフトウェア品質や開発生産性、ビジネス環境変化への対応力などを
   向上させようという考え方のこと。
 4.開発と運用のコラボレーション
   ⇒自分たちが何を提供したかで価値が決まる。


以上のようなことを行っていくために、エンジニアリング環境を整えるうえでの有効な手段としてVuisual Studio 2012とTeam Foundation Serverを推奨していました。


この講習で一番印象に残った内容は、変動するビジネスに対応する上で、アプリ開発のスピードが重要であると説いていましたが、
新しい開発環境を導入した場合を習熟曲線で表すと、「一時的に生産性が落ちてしまう」ことを理解する必要があると言っていた
ことです。

デバイス時代における生産性とUX?今後のエンタープライズ開発における両立のポイントとは?


次は、インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 東 賢 氏とセカンドファクトリー マーケティング&コミュニケーショングループ
シニアマネージャー シニアUXストラテジスト 有馬 正人 氏の合同講演でした。


ちなみにお題となっているUXとはユーザーエクスペリエンスのことで、簡単にいうとユーザーがある製品を使ったときに感じる心地よさを重視した概念だそうです。


このインフラジスティックス・ジャパンの紹介する製品は、 NetAdvantage という開発支援ツールでした。


こちらでは以下の2つの提唱をしていました。


 1.開発スピードを加速すること。
    ・部品を使って作りこみを行わないようにする。
    ・多くのUIコントロールを持っておく。
 2.ユーザー体験のデザイン。
    ・すでにユーザーの頭の中にあるUIのイメージは標準コントロールの範囲を超えていることを認識すべきである。
    ・ExcelがUIの期待値を押し上げている。
    ・コンポーネントを設計時点の選択肢として準備しておく。


次のセンドファクトリー有馬氏は、デザイン的観点からの話していました。


ここではiPhoneをお手本とした、快適なユーザーインターフェース、快適なインタラクションをもとめた製造をおこないかつ、短時間での対応をする必要があるとのことであった。


また開発スピードをはやめるため今までの開発手順では、現実のスピードに対応していくことができないことを話していました。


確かにExceplやiPhoneはかなり一般に浸透していて、ユーザーとしてはその使い勝手の良さを他のアプリケーションに求めることが、自然な流れでしょう。アプリケーションの開発でもユーザーの高い要求にこたえ、しかも素早い対応を行うためには、開発側がその要求に対応できるだけの人的スキルも含め、開発環境を充実して行く以外方法はないと思いました。

ライブコーディングで学ぶWindows8の機能を活かしたWindowsストアアプリの開発


最後は、日本マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 クライアントプラットホーム推進部 エバンジェリスト 大西彰氏
でした。


こちらはデモンストレーションが中心でした。


Visual Studio2012とBlend for Visual Studioを使ってのデモで、簡単な入力画面から始まりビデオデバイスをアクセスするアプリを
講演時間の40分の内に素早く作成して見せました。


この開発レスポンスの速さは、まさにアプリケーションの開発スピードが加速される臨場感が感じられました。


弊社でのWindows8アプリ開発はまだ先の話になると思いますが、これから先この開発スピードに乗り遅れずに対応するためには、
最新のこれらの開発環境で作業を行うことが、一番の近道のように思えました。


今回のクロスオーバー・デベロップメント・カンファレンス2012の講演は以下のジャンルごとに分類されていました。


  ・スピードを速める。
  ・使い勝手を高める。
  ・変化に対応する。
  ・品質を上げる。
  ・データを活かす。


これからは、この全ての要素を開発者が取り入れて行くべきだと思いましたし、今回紹介された様々な開発ツールや管理ツールが、
これからのシステム開発において有効な手段であることも理解できました。


私自身もこれからのアプリケーション開発において、開発手法や開発環境を模索しながら、必要最小限なコストで整備を行い、ユーザーに最適なシステム(コスト面も含めて)を提供して行きたいと思いました。