すぐにわかる生産管理システム Vol.2

第2回 すぐにわかる生産管理システム


前回は、生産管理システムも大枠の話をしました。今回からはもう少し細かい内容についての説明をしていきたいと思います。


このコラムは、私自身の勉強としてまとめた内容を再編集したものです。参考文献は以下の本となります。
生産管理システムのご理解にお役立てください。


すぐに役立つ 生産管理基本としくみ

職務分担の整理  ?自分の任務を明確にしましょう・・・。


生産管理の統制において先ず前提として考えるべきは、職務分担の整理です。


生産管理を行うためには、社員が各々の職務をわきまえて任務を着実にこなして行くことが求められます。


その為に、それぞれの職務に応じて任務の明確化を行い職務分担票を作成することで迷うことなく効率的に作業を進めて行くことができるのです。


職務分担の整理


それでは、具体的に任務を明確化して行きます。


1.営業係 ⇒ 販売計画表の作成、受注通知書の作成します。
         (契約先・出荷送り先・工事名・希望納期・見積金額・受注金額の内訳明細・競合先)


2.設計係 ⇒ 日程管理の実施します。
         (設計工数の見積、設計工程進捗表の作成)


3.工務係 ⇒ 生産計画表の作成と外注計画諸の作成、月度生産進捗表を作成します。
   ※生産計画票の作成には販売計画表との調整が必要となります。


4.資材係 ⇒ 材料、部品の調達します。


5.製造係 ⇒ 製品の加工、検査の一連を引き受け出荷の立会チェックまで実施、各職場ごとに作業票を発行させ、
        工務部へ進捗状況を報告します。


6.総務係 ⇒ 出荷業務手続を行い、出荷案内書一式を発行します。

生産管理システム要件の整理1  ?生産方式がいろいろと・・・


ここからは生産管理システムの要件を整理して行きます。


1つ目の要件としては生産方式についてです。
生産管理システムで管理する生産方式は多種多様な生産方式が存在し、
製造する製品によってどの生産方式が選択するかが異なります。
このため生産管理システムでは多種多様な生産方式に対応可能であることが求められるのです。


多種多様な生産方式


1.見込み生産
  ⇒ 市場の需要を見越して生産者が企画・設計・生産して、不特定の顧客を対象として市場に出荷する形態です。


2.受注生産
  ⇒ 顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する形態です。一般的に完成品在庫は持ちません。


3.半見込半受注生産 
  ⇒ BTO(Build to Order)と呼ばれ途中まで見込生産で製造し、ある程度の半製品の在庫を持ち、最終製品は受注生産で作る
    場合の生産方式です。この方式では、見込生産と受注生産の分岐点をデカップリングポイント(Decoupling Point)と呼びます。


4.ロット生産 
  ⇒ 品種ごとに生産量をまとめて、複数の製品を交互に生産する方式のことです。


5.個別手配生産
  ⇒ 特定の規格品生産ではなく、注文にあわせて、そのつど設計・手配・生産を行う生産方式のことです。


6.セル生産
  ⇒ 1人、または少数の作業者チームで製品の組み立て工程を完成(または検査)まで行います。ライン生産方式などの従来の生産
    方式と比較して、作業者一人が受け持つ範囲が広いのが特徴です。
    作業者または作業者チームの周囲に組付工具や部品、作業台が「コ」の字型に囲む様子を細胞に見立て、セル生産方式と呼ば
    れています。特に、1人の作業者で製品を完成させる方式を、作業台を屋台に見立てて「1人屋台生産方式」とも呼ばれます。


7.ライン生産
  ⇒ 品種ごとに生産量をまとめて、複数の製品を交互に生産する方式のことです。


8.引き取りカンバン型生産 
  ⇒ カンバン(かんばん)は、ジャストインタイム生産システムで用いられる生産の指示票です。
    通常は、薄い鉄板、プラスチック、紙をラミネートした札表などが用いられています。
    カンバンには、部品名および数量が書いてある。このカンバンを工程間、納入業者との間でやりとりする ことで工場の生産を
    管理します。


以上8つの代表的な生産方式をご紹介しました。生産管理システムでは、このようにさまざま対応がもとめられるのです。