すぐにわかる会計管理システム Vol.9

第9回 2013年6月17日 すぐにわかる会計管理システム Vol.9


今回は会計管理システムのサブシステムである手形管理について説明をして行きたい思います。


会計管理システムで言う手形とは大きく分類すると「支払手形」と「受取手形」ということになります。


これは手形を振出した側と受け取った側の立場によって呼び名は変わりますが、実際は総称として約束手形と呼ばれています。


それでは手形はどのような時に振り出すのでしょうか?


手形を振り出す側は、その時点で現金や預金がなくても支払い側の会社の信用を元に支払を行うことができる支払の手段です。


この手形を振り出すことで現金としての支払を手形決済日(換金可能日)までサイトの期間(支払期限)を延ばすことができるのです。


その分支払側が有利な条件で取引を行うことができます。


当然ながら、取引の事前に支払先との契約で支払条件を決める際に、手形の支払を行うことを明示する必要があります。


それは受け取り側にとっての手形払いが、不利な条件になるわけですから、なるべく不利のない取引にするために交渉を行うのです。


信用が無い取引先とは手形の取引は行いません。ですので最初の取引から手形でとは、なかなかならないのです。


受取手形と支払手形


会計管理のサブシステムである手形管理では何を管理するのでしょうか?


それは、手形の残高と決済日です。手形の残高とその時点で現金化されていない手形がどれだけあるかです。


手形の残高管理は貸借対照表とは別に管理されます。


貸借対照表は伝票の情報を集計した結果で手形残高は別途手形情報を集計した内容となります。


また別に管理することで整合性のチェックも行えるのです。


次に管理すべきは手形の異動です。


裏書譲渡した手形については、2次的な責任を負うことになります。そのため受取手形と裏書手形として管理を行うのです。


このように手形管理では「決済」も含め「割り引」や「裏書譲渡」など異動情報を入力する必要があります。


そしてこの異動情報によって以下のように手形の自動仕訳行うことができるようになります。


手形の異動が発生した場合の仕訳


この手形管理ですぐにわかる会計管理は終了いたします。長らくのおつきあいありがとうございました。