すぐにわかる会計管理システム Vol.8

第8回 2013年6月10日 すぐにわかる会計管理システム Vol.8


今回は会計管理システムのサブシステムである配賦管理について説明をして行きたい思います。


配賦とはある特定の基準によって配賦元から配賦先へ金額を振り分けることです。


会計管理システムでの配賦元は間接費になります。配賦先となるのは、直接費を計上した部門であり場合によってはプロジェクトとなります。


これは企業によっても異なりますが上記のように部門毎やプロジェクト毎に間接費を計上しているかにもよるのです。


ここで直接費と間接費という言葉がでてきましたが、それはどのようなものなのでしょうか。


製造業で直接費というと、製品を製造する際に直接かかった費用です。例えば、実際に製品作成に従事した人の労務費であり製品を作成するための原料費や材料費のことです。


以下にチョコレート製造の製造原価における直接費と間接費の分類をしてみます。


チョコレート製造の製造原価における直接費と間接費


上記の表で「労務費」が生産要素にある「現場作業員」と「工場事務員」に分かれています。


これは同じ労務費が働く場所(部門)によって直接費と間接費に区別されています。


現場作業員が働いている部門が複数ある場合、工場事務員の労務費をその複数部門に配賦することを部門配賦と呼びのです。


また上記工場で、複数の製品を製造している場合、例えばミルクチョコレート、アーモンドチョコレート、マカデミアナッツチョコレート‥等


この場合はその製品プロジェクト毎に計上する直接費に対して設備やエネルギーの共通で使用する費用を複数プロジェクトに配賦することをプロジェクト配賦と呼びます。


プロジェクト配賦


間接費をプロジェクトなり部門に配賦すると書きましたが、そもそもどのように計算して配賦するのでしょうか?


この配賦計算を行うために使用するのが配賦基準なのです。


配賦基準とは、各企業によって定めている配賦をするための基準です。理論的に費目ごとの性質により数値が異なります。


そしてこの配賦基準を作成することが大変な作業となります。それはなるべく公平に配賦を行うために様々な細かい数値が必要となるからです。


例えば設備やエネルギーはそのプロジェクトが専有している面積や稼働時間を元にします。


また工場事務員の給与を配賦する場合、プロジェクトでかかったランク別(給与の等級別)の工数等を使用したりするのです。


これによってなにがもたらされるかというとプロジェクト毎や部門毎の収支がより正確に表現できるからなのです。