すぐにわかる会計管理システム Vol.4

第4回 2013年5月13日 すぐにわかる会計管理システム Vol.4


今回はまず、債権管理システムからの仕訳連携についてまとめて行きたいと思います。


販売管理システム等で得意先との契約で締めのタイミングを決めて、締めを行った時点の売掛金の残高を元に請求を行います。


得意先は受け取った請求書にある請求金額を入金してくるのです。


債権管理システムでは、入金された口座の入金記録より入金情報を作成します。


この入金情報が会計管理システムへ連携され入金日単位で入金伝票が生成されます。この際、債権勘定である売掛金には得意先の情報も付与されます。


以下はいくつかの入金方法によって作成された入金関連の仕訳イメージになります。


入金伝票の仕訳イメージ


ここでまず注目いただきたいのは入金伝票の手形分の仕訳です。手形管理システムで手形管理を行っている場合はこの受取手形の情報も仕訳を作成すると同時に作成しています。


支払手形の場合もほぼ同じですが以下の項目の管理が必要なのです。
・手形番号
・決済期日
・振出日
・取引先
・決済銀行
・ :
但し、これらの項目は仕訳伝票上では管理せず、手形データとして別管理となります。


次に注目いただきたいのは入金伝票の相殺分の仕訳です。これは取引先が得意先でありなおかつ支払先である場合に発生します。この入金仕訳は債務管理システム上の債務残高の情報から相殺分を入金情報として連携したものになります。


次は、支払伝票についてです。仕入伝票で発生した買掛金などの債務残高に対して支払処理を行った後に会計管理システムに連携される仕訳です。


支払処理を行ったことで、支払伝票は確定します。完了した支払日単位で仕訳伝票を生成します。


支払伝票の仕訳イメージ


次は、固定資産管理システムの連携についてです。


固定資産管理システムとの連携というと減価償却費の仕訳連携になります。


減価償却費の計算は月々計上する場合と年に一回計上する場合とがあり企業によって異なります。また償却方法にも直接法と間接法があり計上する勘定科目に違いがでてくるのです。


以下は償却方法が異なる実際の減価償却費の仕訳イメージになります。


減価償却費の仕訳イメージ


給与管理システムとの連携タイミングは大まかに言うと以下の2つに分かれます。
(1)月例給与
(2)賞与
賞与引当金などの仕訳は給与管理システムから連携されません。あくまでも給与・賞与として支給する分が連携対象となります。


以下は給与と賞与の仕訳イメージになります。


給与と賞与の仕訳イメージ


最後は、配賦管理システムの連携についてです。


間接部門で発生した間接費を各企業独自の配賦基準で直接部門に振り替えを行う仕訳のことです。


ここでいう企業独自の配賦基準とはたとえば人数であったりまた、部門の延床面積であったりと計上する勘定科目でもそれぞれ異なった基準による配賦計算を行います。


配賦計算については別途解説を行いたいと思います。


以下は配賦計算によって間接部門であるZ部門から直接部門であるA部門とB部門へ付け替えられた配賦仕訳イメージになります。


配賦仕訳イメージ


前回と今回2回にわたってた他システムとの連携により仕訳について説明しました。


会計管理システムは他システムからの確定情報を経てすでにパターン登録された内容についてのみ仕訳を自動生成します。


このパターン登録とは事前にユーザーと話し合い現状仕訳で作成すると思われるすべてのパターンを洗い出すことで可能となるのです。


次回からは会計管理システムの財務諸表について解説をして行きたいと思います。