ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.25

NTTデータ 代表取締役社長 岩本敏男氏


タイトルは「加速する技術革新の先にある「淘汰」と「創造」?未来を見通すNTT DATA Techonology Foresight」です。


岩本社長は、「現在は情報通信革命の真っただ中だ。」と言いました。
それは、いままで常識とされていたことが淘汰されてきているのだと。


その事例として3Dプリンターで作られる自動車「Urbee」を紹介しました。
ついに車の開発が3Dプリンターによって実施されたのだと。
米国フォード社のテイラーシステムによる大量生産が行われたのが1920年今から97年前のはなしであると。。。


急成長するITパワー淘汰されるものとそうでないもの
加速するテクノロジーの進展ブレークスルーはすでに起きているのだと。岩本社長は言います。

ITパワーを支える3つの要素


そしてこれらITパワーを支える要素としてあげたのが以下の3つの要素です。


・CPU
・ストレージ
・ネットワーク


これらは指数関数的に発展しそれは止まらないというのです。
これはカーツワイルが唱えた収穫加速の法則に当てはまるのだといいます。
一つの重要な発明は他の発明と結びつき、次の重要な発明の登場までの時間を短縮し
イノベーションの速度を加速することにより指数関数的に発展するというものです。


ITテクノロジーの次のパラダイムシフトまでの時間は指数関数的にに減少するといい、
パラダイムの限界は2020年から始まり遅くとも2045年までには起きると予測している。
それは例えば三次元分子回路であり、このような技術的特異点「Singularity」はもう間近だと話しました。

カーツワイルの予測とは


先ほどのカーツワイルはITが人間の能力を追い越すと予測しているのだ。


岩本社長は、この指数関数的増加を睡蓮がある一定期間で倍々に増えるということを
例に出して説明しました。「最初は池の1%の面積にあった睡蓮も7回の倍増でもとの128倍となり
それで池の半分を覆ったとしたら、次には池全体を覆ってしまうことになるのだと」それほどすさまじい
発展がIT技術の進化により、様々な分野で起こっているのだというです。


例えば今年コンピュータソフトが将棋でトッププロを破っているとのニュースが流れた。
縦横9マスの将棋に対して19マスの囲碁でもコンピュータソフトが勝利する日も
近くに迫ってきているのだと言います。
またGoogleが開発を進めている自動車の自動運転技術でも、2004年の頃は走行距離が
12Kmにとどまっており実用まではまだまだ先の事だと思われていたが
2010年には1600Kmと飛躍的に距離を伸ばしたことを紹介した。


こうした飛躍的なITの発展を背景に様々なアイディアがITによって具現化されるという。
それはいままでは困難と思われていた建築造形の構造計算などである。
これによってよりアートな設計構築が行えるようになった言うのです。

センサーによる技術伝承


また、センサーによってITによる科学的アプローチで人間の能力を確かめコンピュータでモデル化
することで技術伝承が可能になるということです。
岩本社長いわく「人が人の能力に及ばないことができる。」というのです。


そして膨大な開発経験や知識をデータベース化したものをIWB(インテリジェントワークベンチ)と呼びます。
システム開発はIWBとの対話で行い、確認とプロトタイプ作成の繰り返しによって
次にすべきことが何かを教えてくれるのだと言います。
これにより今後システム開発の分野では生産革命が起こせると言っていました。

ビッグデータによる未来予測


ビッグデータによる未来予測についても語っていました。
今後社会現象の予測などが可能となりTwitterと景気動向指数が一致するかという
予測などが立てられてゆくと言います。


ビッグデータは「Create」、「Stretch」、「Assist」といった
これら3つの領域で活用されていくと予見していました。
具体的には以下の内容になります。
・Internet of Things
・人口知能
・ウェアラブルコンピュータ

世界に変化をもたらすという4要素


そして岩本社長は世界に変化をもたらすという4要素を紹介しました。


?「競争力の源泉はノウハウの活用にシフトする。」
?「マス重視から個を優先の社会に」
?「環境やニーズの変化にリアルタイムで対応」
?「誰でも何処でも活用できるIT」

最後に


最後には岩本社長は「経営とは何か?」と問いかけを自身で以下のように語った。
「これを経しこれを営す」の略であると。
「経」とは建築の際に立てた杭どうしを結ぶ縄のことであり
「営」とは杭をうってまわりを囲うことをいう。
要は始める前に準備をしっかりとしてまとめておくという意味だそうです。
さらに付け加えるのであれば環境に適応していくということなのだと言っていました。
そして「成功への道は自らの手で。」と結んだ。