ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.20

日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤 隆雄氏による講演です。


タイトルは「ITの潮流が世界を変える」です。


「さまざなイノベーションが時代をそして人類の社会を大きく変えてきた。」と遠藤社長は講演を始めた。


そして新しいITの潮流として標準化・オープン化の大きな流れから以下のような
第3のITプラットホームが出現したと話した。


・モバイル・ソーシャル・クラウド
・コンピューティングモデル ⇒ 集中&分散型
・ネットワーク ⇒ ブロードバンド、Wi-Fi
・デバイス ⇒ スマートフォン、タブレット
・システム用途 ⇒ 消費者向けを企業向けに拡張


また、この第3のプラットフォームは企業と消費者の距離を劇的に短縮したとのことだ。

日本が直面する4つの課題と3つのテーマ


また今後、日本が直面する4つの課題をあげていた。


?持続的成長
?加速する新次元のグローバル化への対応
?経営管理とガバナンスの改革
?留まる事のないITの進化とその活用


遠藤社長はこれらの課題に対する戦略的ITの活用例として以下の3つのテーマについて語った。


・カスタマーエクスペリエンス
・ビッグデータ
・ソーシャル

カスタマーエクスペリエンスについて


先ず、カスタマーエクスペリエンスについては購買サイクル全体を通じて
最高の満足度、感動をお客様に提供する必要があるということだ。


モバイルの普及によって、顧客がいつでもどこでもアクセスが可能となり「オムニチャネル」の
時代となった。
こんため企業はすべてのチャネルに対して個別の顧客と対応ができるかが重要なのだという。
そこで対応ができていないと、カスタマーエクスペリエンスが損なわれていまうのだ。


実際、ひどい体験をした89%が競合他社へ78%がその体験をシェアすると言われている。
この事例としてファンケルを上げていました。
化粧品販売を行うファンケルでは、どの店舗で買い物を行っても
販売履歴が共有されていてシングルカスタマー対応ができていると語った。


また、楽天などのECサイトでは、使いづらくてドロップするユーザーをフォローする
瞬間解決が必要になるとも言っていた。

ビッグデータについて


ビッグデータについては、いくつかの事例を以下に紹介した。


・北欧ファッション系企業では、社外のSNSから情報を収集していて
 顧客動向の察知することでの分析をおこなっているとのことです。
 この分析とは、不要な情報を取り除き、埋もれた情報を掘り起こすことに重きを置いているとのことです。


・シカゴ警察では、市民の動向を分析して事件の予兆があるかなど治安維持犯罪抑止に役立てているとのことです。
 またデモの先導者などがスマホを使ってメッセージを出している場合などGPSでの位置情報を
 利用して特定の場所に集中して警備を行えるとのことです。


・北米大手自動車企業では、リコール対策として過去捨てていたデータの活用を行っているとのことです。
 リコール対策は早く対応すればするほどコストが下がることがわかっている。
 コールセンターからの情報や生産ラインからの情報も総合して分析している。


成功のポイントとしては、何を分析したいかを決めることが重要であり、これによって
必要なデータが決まるということだそうです。

ソーシャルについて


「ネット上にある顧客の声をモニターしながら、リッスンしてオーナライズする。
 またいろいろなレスポンドをすることで、企業ブランドの価値を上げる」と遠藤社長は語った。


そして、社外だけでなく社内SNSの活用も重要だという。
ここで社内で従業員の生産性を下げる3つの要因をあげている。


・良い協業の方法を見つけられない。
・アイデアを共有する良い方法を見つけられない。
・社内の専門家をうまく見つけられない。


といったようなことを社内SNSで解消し社内コラボレーションを上げるそうだ。

最後に


最後に遠藤社長はオラクルの戦略について語った。
「ビジネスニーズは、リーダーが理解していなければならない。」
ビジョン、戦略、チームワークを提示してあげる必要があると。


日本オラクルは、8年間で92社の買収を行ってきて、過去1年間の買収では
クラウド領域を中心に10社の買収を行ったとのことだ。
これらの製品群をOracle Cloud Solutionsとして統合し、シンプルなITを実現するとしている。