ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.16

「新しい価値創造とIT」 日本マイクロソフト 代表執行役 社長 樋口 泰行氏


タイトルは「新しい価値創造とIT」です。

樋口社長は冒頭に、新しい価値を生み出さなければならないが、イノベーションが起こりにくい
状況になっていると話された。

そしてこれを打破するために、これまでの延長から脱却する必要があると。
硬直化した組織からでは、新しい価値観が生み出せないとも言っています。
つまり、新しい価値観を創造するには、組織改革が必要になるのだということです。

その方向性としては、正しい戦略と組織改革を交互に見直す必要があります。
・正しい戦略
ビジョン
世界の景色
ビジネスモデル
ライフスタイル
競争環境

・組織改革
活性化・俊敏
組織の壁の崩壊
ダイナミズム
考える「個」の力
チャレンジ
多様なカルチャー

ダイエーの再建を行ったときのこと


樋口社長は講演で、ダイエーの再建を行ったときのことを紹介してくれました。
当時のダイエーは店の顔である野菜の売り上げがひどい状態だったといいます。
責任者に確認するとちゃんと新鮮なものを置いていると言うそうです。

そこで、樋口社長はお忍びで野菜売り場を見に行き確認したところ
とても新鮮とは呼べないものが並べられていたのだそうです。
それを問いただすと今度は他部門や人のせいにするといった
だめな組織になっていたのだそうです。

そこで、若くてやる気のある人材を募り専任のチームを立ち上げました。
またそれだけでなくトップダウンでコミュニケーションを深め
社内の風通しを良くすることにつとめたのだそうです。

次第にそこから建設的な意見や改善策が聞こえるようになり売り場が改善されていったとのことです。
そして「以前買い物されていたお客様を見たときは野菜の鮮度を気にして買い物を
されていたが、ある時から手に取った野菜をそのまま買い物かごに入れるようになった」と樋口社長は言いました。
それが2005年に行ったダイエーの野菜「新鮮宣言」だそうです。

組織改革の3ステップ


ステップ1
・危機感の共有
・当事者意識の醸成
・自分自身のコミットメント
・正しい方向性の提示(お客様5万人にアンケート調査を行った。)
・売上/利益に対する姿勢
・みんなの意見をもとめベクトルの統一化
・現場が命(全店長に電話連絡を行った)

ステップ2
・変革できるチームへの転換
・人材のアサインメント(正しい人事を行う)
・組織横断チーム
・オープンな雰囲気の醸成
・現場のモチベーションを最優先

ステップ3
・成功ストーリーの横展開
・事業領域拡大への挑戦
・社員への報奨(表彰・パーティ)

「全社・全体を考えるマインドを持たないといけない」と樋口社長は言います。

日本マイクロソフトでの取り組み


そして日本マイクロソフトでの取り組みを紹介しました。
基本は同じだそうです。
・コミュニケーションが大事
・オープンなオフィス環境
・プロジェクトチーム専用会議室

フェイスtoフェイスコミュニケーションに有効なITツールがマイクロソフトの「Lync」
という製品を紹介しました。
行く先掲示板はもとよりIP、IP電話、メール、SNS、チャット、ニュースレター等
組織改革、コミュニケーションの活性化にITの活用が有効なのだと結びました。

そうこの講演のタイトルであるITとはマイクロソフトの商品である「Lync」のことだったのです。
落ちはここにあったのです。最終的にこの製品の宣伝に結びつけていたのでした。