ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.14

「世界標準オープンソースがもたらす価値創造」 by レッドハット 代表取締役社長 廣川 裕司氏


この講演で印象に残ったのが、廣川社長が壇上でパワポをうまく動かせなかったことを
「マイクロソフトのOS」のせいだと言っていたことだ。
けっしてWindowsとは口にしなかったが、相当ライバル心があるのだろう
この文句で来場者の笑いを誘っていました。
そして流石レッドハットの社長、真っ赤なネクタイも印象的でした。

世界における日本の現状


先ず廣川社長は、世界における日本の現状を説明ししました。
日本の総面積、総人口、GDP…
そして日本製品の世界市場シェアではICTマーケットの脆弱性を指摘しました。


・世界ビジネスを展開できる人材不足
・ソフトウエア技術の欠如


その為には、世界レベルで戦える人材の育成そして
ICT技術活用への投資(特にソフトウエア)が必要であると。


⇒主軸テクノロジーである クラウド、ビッグデータの基盤となる
  ソフトウエアへの「技術・人材育成が急務であると。」

OSSの勢いについての説明


次にOSSの勢いについての説明をしだしました。


急拡大するOSSの開発力があると言っています。
 100万人を超す開発者がいて、10万を超す開発プロジェクトが進行中であるそうです。
 そんな中クラウド活用も広がりをみせており
 運用環境の互換性について見通しがついてきたとのことです。


そしてOSSの代表格であるLinuxの成長があると言っています。
Linuxの普及についてIDCの調査によると
全世界での現在のシェアは38%であるが2016年には44%まで伸びる見通しだ。


また、OSSのカバー領域も拡大しており。
従来はアプリ、サーバ仮想化、データベース、ミドルウェア、OSの領域だけであったが
以下のソリューションも管理基盤の対象になるとのことでした。


・ビッグデータ
・ストレージ仮想化
・ネットワーク仮想化
・クラウド管理
・分散処理

OSSが実現する価値創造について


そして、OSSが実現する価値創造について述べます。


OSSはその特性により3つの価値を生み出していて、
これによって攻めの展開が可能となると言っています。
・スピード
・コスト削減
・イノベーション


クラウドによるICTのパラダイムシフトが起きているというのです。
それは、ITインフラを所持することから、必要な時に必要なだけ使う
という具合にです。


またOSSクラウドがもたらす劇的な変化についても言及しています。
それはOSSが世界標準であり、様々なコミュニティの開発力が期待できるものであるからだと言います。
従来のITをOSSのパブリッククラウドにすることで
・アプリケーション開発のスピードは年単位から週単位へ
・アプリケーション導入のスピードは週単位から分単位へ
・コスト削減は1/10へ

OSSオープンハイブリッドクラウドの4つの価値


そして今後はハイブリッドクラウドが主体となるというのです。
それは現状のインフラがクラウドになるための段階で
これについてはCIOの役割が重要になるのと言っています。


OSSオープンハイブリッドクラウドの価値として以下の4つをあげています。


・柔軟性
・効率性
・選択
・可搬性
これらの価値がROI(投資収益率)の最大化につながるのだと。


レッドハットが提供するOSSによるクラウド管理基盤が「OPENSTACK」である。
それは以下の機能によって構築されているのです。


・HORIZON ダッシュボード
・KEYSTONE 認証サービス
・NOVA 計算ノード
・GLANCE 仮想マシンイメージサービス
・SWIFT オブジェクトストア
・NEUTRON ネットワーキング
・CINDER ボリュームサービス


これらがCompute、Network、Storageをささえているのです。

レッドハットが担う役割


またこれら社会のイノベーションを世界標準のOSSが支えているのだそうです。
そしてスピードを持ったソリューション展開を世界中に行うことが可能になると言っています。


レッドハットが担う役割として、OSSをITのメインストリームに導こうとしているそうです。


・高い安定性、信頼性
・パートナー協業で最高の互換性提供
・ミッションクリティカルサポート
 現在は国防、証券レベルまでOSSでの対応まで行っている。
・サブスクリプションモデル


最後に廣川社長はレッドハットのミッションとして
「オープンソースによる技術革新を行う
ユーザー、開発者(コントリビューター)、パートナーの橋渡しとなること。」と語った。