ITエグゼクティブ・フォーラム IT JAPAN 2013 Vol.3

日本におけるトラスト革命?新しいカタチで顧客とつながる by 宇陀栄次氏


株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役社長 宇陀栄次氏による講演です。


この講演はセールスフォース・ドットコム社の製品を導入したことでユーザと顧客のつながりが
どのように変わっていったかを事例とともに紹介したドキュメント番組のようでした。


まず最初に見せられたスライドは新聞記事の切り抜きでした。
セールスフォース・ドットコム社が中小企業庁から中小企業のビジネスを支援する情報システムを受注したことと、
自由民主党が参議院議員選挙でネットを活用した選挙活動を推進する特別チームを発足したことです。
アメリカで行われた大統領選挙の際、使用されたのがセールスフォース・ドットコム社のクラウドで
自民党が発足させた特別チームもそれにちなんだものなのだそうです。


初めにクラウドコンピューティングはすべてのシステムにとってかわるものではないと言っていました。
「クラウドが特にメリットが見いだせるのは、短期間で導入が可能であるという点ではないか」とも言っていました。
また、中小企業向けクラウドはコンサルタント、弁護士、税理士とのマッチングが良いとのことでした。


ここで「オバマ大統領の選挙本部を支えた Salesforce」というビデオが流れます。
当該ビデオはYoutubeで閲覧可能です。こちらよりご覧ください。
Youtubeへ:http://www.youtube.com/watch?v=ILMN9VEKeIg


この選挙戦への導入に際し、何をやればよいかがまとまらなかったそうですが、
まずは、最低限のところからスタートし見える化をおこなったとのことでした。
「シンプルなところから手をつけ、かつスピード感が重要なのである。」
というのがオバマ陣営のコメントでした


次にセールスフォース・ドットコム社はお客様指向の会社であることを話していました。


そしてこれまでに起こったインベーションについてを、以下の?革命といういいかたで説明しました。


 ・カスタマー革命
  メインフレーム⇒ミニコン⇒クラサバ⇒クラウド⇒ソーシャルネットワーキング⇒モバイルコンピューティングという流れの変遷。
 ・ソーシャル革命
  45億人がソーシャルメディアを利用しているという事実、あらゆる会話に耳を傾け対応を行うこと。
 ・モバイル革命
  2012年17億台のタッチ対応デバイスが出荷されあらゆる場所から顧客へのアクセスが可能となったこと。
 ・ビッグデータ革命
  顧客・製品・利用状況に関するデータを収集して、顧客の本質的なニーズを見抜くということです。
  事例としてJALの事を挙げていました。
  センサーの設置による事前メンテナンスの強化を行うことで結果的に安全安心を高めなおかつコストも低減しました。
 ・コミュニティ革命
  顧客・社員・パートナーとの関係を強化し非公開及び公開されたコミュニティや顧客のロイヤリティを確立して行く。
  チャーターを使っての蓄積した情報の共有が可能になり、プロジェクトにあとから参加した人でもそれが可能になります。


次に事例ビデオとして「トヨタカローラ徳島」のビデオが流れます。
当該ビデオはYoutubeで閲覧可能です。こちらよりご覧ください。
 Youtubeへ:http://www.youtube.com/watch?v=7zmapVeTKjE


そのカーディーラーは売上の50%が新車販売でありその他50%をメンテナンス、部品販売等でしめています。
顧客のニーズをすべて抱えるために、車検時期のチェックやチャイルドシート購入の意味等の情報を
共有することが重要なのだと言っています。
チャイルドシート購入は新たな家族が増えたことを意味していて今までセダンを乗られていたお客様であれば、
ワンボックスをセールスすることなどが行えるという意味を持つことになるということです。


 ・アプリケーション革命
  顧客、社員、パートナーをつなぐコーディネートの手段として
  またエコシステムを通じてアプリケーションを共有し、販売を行うこと。


 ・クラウド革命
  年間成長率18%
  セールスフォース・ドットコム社は№1のエンタープライズクラウドベンダーであるということ。


 ・トラスト革命
  企業が透明性を確保して評価してもらえる。
  それによって顧客の信頼を獲得、また対等な関係を構築が可能となる。
  そんなカスタマーカンパニーになる必要がある。


  「顧客には、選択の自由があり発言の自由がある。
  Give and Takeを求めている顧客を
  満足させるだけでなくファンに変えることができるのだ。」


それにしても今回の講演は、セールスフォース・ドットコム社の世界的な広がりを感じさせるものでありました。
そして大規模クラウドについては、この会社に一日の長があるのだとも感じました。
オバマの大統領選しかり、エコポイントの対応もしたとのことで
短期集中型大規模クラウド導入を実施できるパフォーマンスには脱帽であります。
これからのビッグデータ活用において、この会社は確実に顧客の声を聴くことができる
システム作りには余念がないことでしょう。